宇賀田直人 デザイン

今年も感激したアトリエ・エーのライブイベント

zakki
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 atelier Aのライブイベント@シアターイワト。昨年以上に人数も増え、五月晴れで初夏の陽気と相まり、汗だくの熱気と大量の笑顔が溢れるイベントになった。お客さんも多くますますのカオス状態だったけれど、こどもたちも当然成長しているので、スタート直後から筆の進みがとても早かったり、秩序のレベルも上がっていて、頼もしいし微笑ましい。年に一度の大きな紙に描ける機会なので、得意な子たちは上手に紙面いっぱいに絵をつくっていく。小さな紙が好きな子たちはいつもと変わらず、マイペースに各々の紙に描いていく。お昼休みには、それぞれの得意芸の発表会。なぜか被る出し物(大人気の羞恥心…)。普段のアトリエ・エーでも時々ある、新しい強靭な才能に打たれて自らの無才に対して落ち込んだりもするけれど、それ以上の得体のしれないパワーも貰える。シアターイワトの方たちのご協力や、表現のアウラ?をいっぱい吸い込んだ会場の素晴らしさもあって、今年も大盛り上がりで無事に終わり感動、感激。既に来年も楽しみだ…。

 終了後、片付けをしながらスタッフだけでの缶ビール打ち上げ。なんだか皆、余韻に浸りぽーっとしているような。自分は卑しいことに、明るいうちから呑めるこれが楽しみでもあって、ビールが美味しくて美味しくて…。イワトを後にして飯田橋のお堀横のオープンカフェでおつかれさまの小さなビール打ち上げ。ここがまた最高の場所。別のスタッフが入れ替わりしつつ、それまでの熱気を冷ましてくれる「なんかいい風〜」。人数は減るが、自宅が同方向の3人がAくんのお宅にお邪魔して、「Kitsuné Tabloid by Phoenix」がドローンと鳴り続ける中、余韻をずっと引きづりながらまたもやビール片手に語り合う10年ほどの付き合いの友人たち。とにもかくにも、気がつくと普段はあまり呑まなくなったビールを呑み過ぎてしまった!

 昨年も、だったけれど終わって数日経っても当日の映像が網膜の奥に焼き付いているような不思議な状態が続く。イベントから3日後、内田樹さんのブログにこんなエントリーがアップされ、ハタと膝を打つ。

「公正で人間的な社会」はだから、そのつど、個人的創意によって、小石を積み上げるようにして構築される以外に実現される方法を知らない。
だから、とりあえず「自分がそこにいると気分のいい場」をまず手近に作る。
そこの出入りするメンバーの数を少しずつ増やしてゆく。
別の「気分のいい場所」で愉快にやっている「気分のいいやつら」とそのうちどこかで出会う。
そしたらていねいに挨拶をして、双方のメンバーたちが誰でも出入りできる「気分のいい場所」ネットワークのリストに加えて、少し拡げてゆく。

 この引用の前の文脈が良いのだけれど。でも、そうだ、そうだ! アトリエ・エーもきっとそんな場所で、少しずつだけど大きくなっていって。主宰のAくんや、考えずともそういう行動に移す人たちもたくさんいることを改めて認識する。そうやって多くの色々な人間同士が生きている“社会”の、いわばあやとりの糸をほぐして、結んで、を繰り返しながら大きな美しいあやとりをゆっくりでも前向きに、作っていこうとするのだ。もちろん敢えてあやとりを大きくしない、というやり方もあって自分はどちらかというとそっちに行きがちだと思うけど…。
 
 “いい気分”の集まりであるこのイベントでお会いした、子どもたち大人たち色々な人から愉快に接してもらい、気づく部分もたくさんあった。逆に自分はその人たちに対して、その人たちの“いい気分”を産むきっかけを作ってあげられているのか? “いい気分”を周囲に拡げていけるよう、とかく後ろ向きな性格の自分に向け、自覚と自戒を込め記しておく。なんちて。